星 | Luminareo

2014-07-30

「星」タロット図解(1922年版)

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オリジナルで絵を描くなら……

星 ― 見えてきた「真の意志」

「星」というカードの主な意味は「希望」です。
これはJOJO第3部の最終決戦でも嫌というほど強調してましたねー!
でもさぁ、希望でもって「世界」の究極技が使えるってのはゆで理論だろ!! 熱かったからいいけど!

瀬野的にも、これは思いついたことの見通しが良さそうな時によく出ます。

……んまぁ、あくまで「見通しが良さそう」というのであって、実際に最後までやり遂げられるかどうかということとはちょっと別なんですが。
でも、やり遂げられたときは、結果は実に満足ということが多いです。


こう書くと、「魔術師」が出るときとの違いはなんなんだという感じがしますが、「魔術師」が出るときは、結果がどうなりそうかということは全く見えません。ただ単に「始めてみたらいいんじゃないかな」というだけです。

それに対して「星」が出るときは、「それとてもいいよ! 最後までいったときは結果オーライだよ!」って感じです。

「星」では、結果の見通しがわずかに見えてるんですね。
手がけていることが、「真の意志」に通じてるぽいという見通しが。

今はまだ遠くの「星」

これまでの流れ的に言うと、「星」とは他者によって教え込まれ、今まで盲信してきた、他人の都合による真実が「塔」において崩壊することで、自分にとっての真実が見えてきた状態と言いますか。

たとえば、両親や先生が勉強の成績が良いことを評価するから、勉強の優等生でいたけれど、両親も先生もいなくなったら勉強をすることには意味がなくなってしまって、自分が人生生きてて良かったと思えるのは、絵を描いてるときだった、みたいな。


ただ、ここで注意なのは、上の例でいうと、「これからは勉強はやめて、絵を描いて生きて行こうと思うけど、どうか」と占って「星」が出たとして、このときはまだ、この人が絵を描くことで結果を出すことまでは確定ではないんです。

や、この人にとって絵を描くこと自体はOKなんです。
その方向は激烈いいんですよ?

でも、一概に「絵を描く」って言ってもですよ、……

紙に描くのか、油絵か、水彩か、色鉛筆か、それ以外の画材を使うのか、はたまたCGか。CGならCGで、フォトショのようなフォトレタッチか、ペイントツールで絵を描くのか、あるいはイラレのようなベクターグラフィックか、写実的な絵がいいのか、デザインぽいのがいいのか、それとも漫画絵がいいのか、そうじゃなくていっそのことシュールレアリズムとか、抽象画などなど

……と、うんざりするほど方向性がある訳でして。

これから、この人は、どんなツールを使ってどんな絵を描くのが自分にとってベストなのか、自分で試行錯誤する必要があるんですね。
んで、「水彩がいいですか」だの「CGはどうですか」だの占って「魔術師」が出るんだぜきっと。

心喜ぶままに進めて行けば、ライフワークになるでしょう。
しかし、変なしがらみや思い込みから、向かない手段を選んで行き詰まったり、向いてる手段を探すのが面倒になって、試行錯誤をやめてしまったりなどして、本当は向いていたのに夢が潰えるなんてのも珍しくない話で。

運よく鳥などに食われることはなかったもの、体を作り替え切る力がなかったために、蝶になれず朽ちてしまった蛹のように。


「星」のカードでは、自分にとっての真実が見えてくるのです。

でも、この段階ではまだそれをハッキリ把握できている訳じゃありません。
自分にとっての真実を掴むには、己の力で近づいて行かなきゃ。

今はまだ、遠くに見えているだけ。だから、「希望」
だけど、「希望」でしかない訳でもある。

「星」と蛹と山並みと

……と、ここまで書いて、カードに描き込むモチーフが決まったよね。

星と裸の乙女と泉と壺から流れる水基本でんがな! これはもちろん描くよ!!
それ以外にです。

蝶の蛹と、遠景の山並みです。

RWS版でも遠景に山が描かれてますけど、あれよりもうちょい険し目にしたいな。
星は山並みの向こうにあるのです。

蝶の蛹はですね、RWS版では乙女の背後の樹にが留まってるでしょ?
初め、その鳥と同じ「魂」という意味で、蝶を書こうと思ってました。
でも、上に書いた意味を込めて、蝶のにしますとも。
……虫苦手な人ごめんなさい。

あと、RWS版で乙女の足元にわらわら生えてる花というか新芽って、ああ、これそういう意味にもとれるんだな、と思った。
生えてる新芽は全部大きくなるとも限らない、というか。


うーん、……こんな希望たっぷりのカードにまで、こうもしょっぱいことを考えるとは自分でも思わなかったぞ(爆)。
瀬野の作るデッキ、もし出来るのなら、だいぶ辛口なデッキになるかもしんない。

そして、それにつけても己に激しくブーメラン乙な記事なんだぜ、この記事(泣)。