私にとってのタロット | Luminareo

私にとってのタロット

2014-06-27

私にとってのタロット

瀬野は小さい頃から、ミーハー系なものより不思議系なものの方が好きでした。
例えば、スタジオぴえろ魔法少女シリーズでいうなら、クリィミーマミよりペルシャが好き。
クリィミーマミよりペルシャが好きって、とんでもねー茨道なんだぜこんちくしょう。
そんな感じで、小さい頃から占いとかおまじないが大好きでした。

そんな瀬野がタロットの存在を知ったのは、小学生のときに親にねだって買ってもらったトランプ占いの本で「トランプの4つのスートはタロットカードのカップ・剣・金貨・棒が由来」と書かれていたのを読んだときでした。

運命のRWS

それからしばらくして、親父が居間に放置していた週刊サンケイをパラ見して、瀬野はタロットに出会いました。
それが「ザ・テラー」という漫画。作画は村野守美、原作がなんと雁屋哲

「ザ・テラー」、最後はいろいろとグダグダだったのが残念でしたが、かっちょええ男性占い師が世の人の現在過去未来をカードで読み解いていくという、トンデモ要素少な目の渋くてかっちょええ漫画でした。
それだけでなく、フィクションゆえのご都合展開はあるものの、作中のカードリーディングは実占的に見てかなり本格的で、うなづけるリーディングだったと思います。

しかもこの「ザ・テラー」、作中で使われているデッキはRWS
数札が絵札なのがこれまたかっこよくて、「ああ、これがタロットなんだ!」と思いましたぜ。
……なんつーか、刷り込みというか、すごく「最初のボタンを掛け間違った」感ありますが。

そうして中学生になってから、やっと本屋で見つけたタロット入門の本でRWS版デッキが紹介されているのを見て、「『ザ・テラー』のカードは本当にあったんだ!!」とむちゃくちゃ胸熱だったのを覚えてます。


おかげで瀬野はとにかくRWS版が猛烈に好きです。
好きというか、むしろ瀬野にとって「タロット=RWS版」「RWS版=タロット」だ。
いくらマルセイユ版がオーソドックスだろうがトート版の方が玄人好みだろうが無理なもんはやっぱ無理だ。
誰に何と言われてもこいつら瀬野には今一つタロットに見えねえ。

……最近は、トート版デッキはなんとか使えるんですが、それでも一旦RWS版の絵柄を思い浮かべてからでないと読めません。

うわぁ、こうして書き出してみると、RWS版への思い入れが痛過ぎる。

自分自身のカード

そして、タロットカードというものが本当にあるんだと知ってから、ずっと自分のオリジナルのカードを描きたいと、ずーっと考えてました。
絵を描くことは大好きだったからね!

しかし何度もカードを描きかけては、何故か何度も立ち消えてしまってました。

それが最近になって、間抜けなことに気がついたんだな。

「自分で作ったそのデッキ、自分で占いに使いたいか?」
自問した結果の答えは、なんと即答でNO

それは、ただ単に「私は絵が描けるから、自分もタロット描いてみたい」それだけの意味しかないデッキでしかなかったからでした。

結局、瀬野は、なによりRWS版が大好き
自分がただ単にそれっぽく描いただけのデッキなんぞより、RWS版がうんと好き。
……これじゃ自分で描く気なんざ立ち消えにもなりますってば、そりゃ。

それからは「自分でも占いに使いたいデッキってどんなだろう」ということを考えてます。
RWS版よりも自分にとってしっくりくるタロットデッキってどんなだろう。

今度もいつか立ち消えになってしまうかもしれませんね。
でも。
それでもいいから、やっぱり自分のタロットを描くことにしたんだ。