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タットワカードの使い方

タットワカードの使い方

なんとなく、形も色も単純だし、かわいいし、魔術だし、で興味を惹かれた。
なのに調べてみたらなんかデタラメな情報がネット上を席巻してて辟易したので、
この際だから、だからなんなのさってことをまとめてみることにした。


タットワカードとは、「タットワ瞑想」に使います。

これは、視覚と知覚を鋭く磨くための訓練の一つなのだ。
別世界に逃避する方法なんかじゃないんだからね!

タットワ瞑想とは

「タットワ瞑想」というのは、
19世紀末のイギリスにあった魔術結社「黄金の夜明け団」でやってた魔術修行の一つで、
「霊的ヴィジョンの旅」とか「アストラル旅行」をするために行われました。


……この「アストラル旅行」ってなんぞやというと、
一般的にはよく「意識的に白昼夢を見ること」と言われますけど、
つまるところ「瞑想をして脳裏にイメージが湧いてくるのを待つこと」なのね。

これができると何がいいかっていうと……要は、勘が鋭くなります。
つまり、何か物を見たときに、目に見える物体だけじゃなくて
それにまつわるなんらかのイメージや感じを感じることができるようになります。

そりゃ初めは当てずっぽうのなんの意味もない余計なイメージかもしれません。
でも、これが研ぎ澄まされてくると、表立って明らかにされてない事情を
的確に察知することができるようになるんだな。
これ結構ホントなんだよ!?

つまり、超能力者が人を霊視したり透視したりするような、そういう能力を
後天的に身につけようっていう訓練の一貫なんですな!


そんな訓練を開発すべく、あれこれやってた19世紀のイギリス人たちが見つけたのが
この、インド哲学発祥の5大元素(とそのシンボライズ)。

  • 空(Akasha・アーカーシャ):藍色の卵形 — 全ての源、根源、虚空
  • 風(Vayu・ヴァーユ):水色の円形 — 成長、拡大、自由、大気
  • 火(Tejas・テジャス):赤色の三角形 — エネルギー、力強さ、火
  • 水(Apas・アパス):銀色の三日月形 — 液体、流体、無定形のもの、水
  • 地(Prithvi・プリティヴィ):黄色の正方形 — 固形、固いもの、大地

これは日本にも渡来して、お墓によくある五輪塔になったり卒塔婆になったりしています。

……で、これの何がどう彼らの心の琴線に触れたのか、あまりよくわかりませんが
こまけぇこたぁいいんだよまぁ、東洋由来といえばとにかく神秘的に見えたんでしょう。
 それに「世界を構築する元素とコミュニケーションする」なんてまさに魔術だよね!)、
とにかく彼らは、この5つの図形の組み合わせを描いた25枚のカードを使って
訓練をすることにしたわけです。

タットワ瞑想のやり方

  1. タットワカードを用意する。
    大きめのタロットくらいの大きさのカードに、タットワ図形を一つずつ描く。
    このとき、図形は絵の具で塗るより、色紙を切抜いてカード台紙に貼付けること推奨。
    なぜなら色が均質になるから。残像を使うので、色は均質な方が良いのだ。
  2. 瞑想を行う場所を清める。
    物理的な掃除はもちろん、お祓い的なことをやっておくとよろし。
  3. リラックスして椅子に座る。
    作ったカードから一枚を選んで手に持って、図形を凝視する。
    凝視する時間は20秒ほど、図形の周りに残像が見えてくるまで
    図形をじっくり目に焼きつける。
  4. 残像が見えてきたら、即座に視線をなんでもいいから白い面に移す。
    天井や壁など。あるいはあらかじめ白い紙を準備しておいてもいい。
    白い面に、今まで見ていた図形が残像で見えるはず。
    ちなみに色はカードの図の補色となっているはず。
  5. 補色の図が見えたら、すぐ目を閉じてこれを脳裏に明確に思い浮かべる。
    その図がだんだん大きくなって、目の前に扉のように立っているとイメージする。
    そうしたら、この図形を扉か入り口と見立てて潜り抜けるようイメージする。
  6. 潜り抜けたら、この扉がちゃんと自分の後ろにあるようイメージする。
    扉の中はその図のエレメントの世界だとイメージする。
    その世界に何があるか、注意深く観察していく。
  7. 一通りイメージングがすんだら、
    エレメントの世界に入ってきた時と同様に、扉を潜り抜けて引き返してくる。
    それから目を開ける。
  8. 現実に戻ってきたら、もう一回部屋のお清めをする。
  9. イメージング中にエレメントの世界で見えたものは、
    できれば日付とともに記録して、時折読み返してみよう。
    瞑想の精度が上がってくると、何か面白いことに気がつくかもしれないぞ。

各タットワの説明

タットワカードは全部で25枚の構成になってます。
まずは単純なタットワのカードが5種類。
2つのタットワを組み合わせた「複合タットワ」と呼ばれるカードが20種類です。

それぞれの図には、それなりに意味がつけられるわけでして、
瞑想の際には、その時の気分や状況にあったものをピックアップするのが一般的です。
逆に、タロットのように一枚引きしてその時の状況をみるって使い方もありだよ!

空のタットワ

空 空の中の風 空の中の火 空の中の水 空の中の地

風のタットワ

風 風の中の空 風の中の火 風の中の水 風の中の地

火のタットワ

火 火の中の空 火の中の風 火の中の水 火の中の地

水のタットワ

水 水の中の空 水の中の風 水の中の火 水の中の地

地のタットワ

地 地の中の空 地の中の風 地の中の火 地の中の水

参考文献

このコーナーで主に参考にしているサイトや本は以下の通り。

  • 魔術亭ブログ
  • 井上教子(著)『タロット象徴事典』(2009)国書刊行会 550pp.
  • イスラエル・リガルディー(著), 江口之隆(訳), 秋端勉(編)『黄金の夜明け魔術全書 下』(1993)国書刊行会 624pp.
  • 朝松健(著)『高等魔術実践マニュアル』(1987)学習研究社 255pp.